巨岩「アル・サフィーナ」と1億五千万年前のテチス海
シーワオアシスへ向かう途中、「アル・サフィーナ(“船”の意味)」と呼ばれる巨岩のある場所を訪れ、約1億5千万年前のテチス海の海底だった砂漠地帯を眺めながら昼食にありついた。 その巨岩は二つの大きな船が並んだような形をしていて、高さは約8メートル前後もある。登ることができた頂上の地層の年代はテチス海の海底そのもので、頂上のゴツゴツした表面に5センチほどの貝殻の化石が堆積していた。頂上からは遠くに断崖が見え、その断崖が幾重にも広がっているのが見えた。まさに「砂の墓場」だ。 アル・サフィーナの側には「クジラ」が水面から頭を出したような巨岩や、太古の「ウニ」の化石もころがっていた。