「黒砂漠」と黒い富士山
ファラフラ地方はバハレイヤの南に位置しており、大きさの異なる玄武岩で覆われた砂漠地帯、「黒砂漠」がある。この玄武岩は、太古テチス海の海底にたくさん堆積していたものだ。表面の砂が強風で飛ばされ重い玄武岩が顔を出しているため、実際、黒い砂漠に見える。 もちろん玄武岩で覆われた山もある。標高数十メートルの山は、実は太古テチス海の海底が風化してできた「断崖」らしい。遠く広がる断崖の標高とほぼ同じくらいの標高なのだ。 僕らは黒砂漠をしばしトレッキングして太古テチス海を探検した。近くに、日本の富士山と良く似た形の黒い山を見つけた。 黒砂漠を抜けてバハレイヤへ向かう途中、砂漠は黄金色に染まった。