陽が傾く頃、ガイドのA博士の娘さんに導かれた旅人たちは「二本の尖塔」の山の斜面を下った。白亜の斜面は紅潮した人肌色の光彩を放ち、まるで人肌のようにふくよかだった。眼下、北西の方向にボスジラのシンボル「大きな石のユルタ」が見えた。
Mountain slopes are rounded like plump human body
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Title  :  神秘の大地、白亜のマンギスタウ
 マンギスタウはカザフスタンの南方に位置して、ウスチュルト台地(太古テチス海の浅い海底に堆積した藻類・貝類の死骸でできている、白亜の大地)の主要な部分を占める地域だ。台地は、厳しい気候と風雨の侵食によって深く刻まれた神秘的な白亜の風景に覆われている。

 2015年9月地質学者アンドレイ博士のガイドで旅を始めた。首都アクタウを出発し、テントに寝泊まりしながらウスチュルト台地の深部、秘境ボスジラへ向かった。と大渓谷の広がる地帯ボスジラに到着したのは3日目の夕刻、日没の頃だった。車を降りた誰もが、眼前に広がる紅く染まった白亜の広大な風景に言葉をなくし、白亜の山々を覆ったブルーアワーの光彩に魅了された。
 マンギスタウの白亜の大地は野生の動物たちには過酷な環境だが、太古テチス海のかけがえのない記憶を現代に伝える奇跡の風景だ。
関心を持っていただき、ありがとうございました。



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Photography by  Masakazu
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