シェバホン村の竜血樹、ディクサム
四駆に分乗してソコトラ島の固有植物竜血樹が数多く観察できるディクサム高地へと向かった。幹線を左折し、標高を上げてアラビア海を見下ろす場所に車を止めると、空に向かって大きく腕を広げたような竜血樹が立っていた。 道沿いに乳香の木があった。ボスウェリア・エロンガタというソコトラ島固有種。木の枝から出ていた樹液をとって嗅ぐと、とてもいい香りがした。道路脇の植物に大好きなカメレオンを見つけた。これもこの島の固有種モナークカメレオンだ。 標高を上げていくと徐々に竜血樹が見られるようになってきた。真っ青なアラビア海が綺麗だ!そのアラビア海を背景にして大きな竜血樹が立っていた。幹の上で枝分かれを繰り返して、大きな傘のような形をしている。枝の先から細くとがった葉が半球状に広がって空気中の水分を効率よく捕獲できるようになっている。とても不思議な世界が広がっていた。倒木もあった。燃やしても煙が少ないので調理時に焚くとのこと。この島では放牧しているヤギが自然の若木を食べてしまうので、今では若い竜血樹を全く見られないとのことだった。